「せっかく作ったのに、今日も一口も食べてくれない」と悩んでいませんか。
自閉症のある子どもの偏食は、食感や見た目への敏感さが関係していることも多く、親の頑張りだけでは変わらないこともあります。
- 食べられるものの少なさ
- 野菜をほとんど食べない毎日
- 栄養が足りているかという心配
- 毎日の献立づくりの大変さ
- 給食や外食での不安
わが家の息子も偏食が強いのですが、好きな料理に混ぜるなどの工夫で、少しずつ食べられる野菜が増えてきました。

いろいろ試してみたけど、結局食べてくれなくて心が折れそう…。

わが家も失敗だらけです。成功も失敗も正直にお伝えしますね。
この記事では、療育施設で働く自閉症児の母が、偏食の理由と家庭でできる対策を、食べられた工夫と失敗談をまじえて紹介します。
自閉症の子に偏食が多い理由

自閉症のある子どもは、そうでない子どもに比べて、偏食などの食事の悩みを抱えやすいという研究報告があります。
偏食はわがままや親のしつけのせいではなく、食感や見た目、においなどへの感じ方の違いが関係していることが多いのです。

ここでは、療育の現場やわが家の経験からよく見られる、自閉症の子が偏食になりやすい5つの理由を、それぞれの特徴とあわせて順番に見ていきましょう。
食感への敏感さ
偏食の理由として特に多いのが、食べ物の食感への敏感さです。
口の中の感覚が敏感な子どもにとって、ぶにょっとした感触やシャキシャキしすぎる歯ごたえは、大人が想像する以上に不快に感じられることがあります。
- ぶにょっとした感触
- プリッとした弾力
- シャキシャキしすぎる歯ごたえ
- 口の中でまとまらないパサつき
わが家の息子も、こうした食感の食べ物はなかなか口にしてくれません。
食感を変えるだけで食べられることもあるので、調理法を工夫してみる価値は十分にあります。
感覚過敏と偏食の関係は、次の記事でもくわしく紹介しています。

見た目や色へのこだわり
食べ物の色や形、盛りつけなどの見た目によって、食べるかどうかを決めている子どももいます。
見た目からいつもと違うと感じると、味を確かめる前に「食べられないもの」と判断してしまうのです。
- 濃い緑色の野菜
- 具が混ざって中身が分からない料理
- いつもと違う形や切り方
息子も濃い緑色の食べ物が苦手で、卵も見た目で使われていると分かると食べようとしません。
見た目で分からないように混ぜ込む工夫が効きやすいのは、このタイプの偏食です。
においや味の感じ方の違い
においや味を、ほかの人より強く感じやすい子どももいます。
苦みや酸味、独特のにおいがある食べ物は、本人にとっては刺激が強すぎて、口に入れるのがつらいことがあるのです。
- 野菜の苦みや青くささ
- 海藻や魚介の磯の香り
- 酸っぱい味つけ
反対に、揚げ物や白米、パンのように味やにおいが穏やかなものは、安心して食べやすい傾向があります。
いつ食べても同じ味であることが、安心して食べられる大切な条件になっている子もいるのです。
口の動きや噛む力の発達
偏食の背景には、感覚だけでなく、噛む力や口の動きの発達が関係していることもあります。
うまく噛めなかったり、すすったり飲み込んだりするのが難しかったりすると、特定の食べ物を避けるようになることがあるためです。
- 硬いものや繊維の多いものを噛む力
- 麺をすする動き
- 食べ物を口の中でまとめて飲み込む動き
息子は麺類を昔から食べず、はっきり話すこともまだ苦手なので、口まわりの発達がゆっくりなことが関係しているのかもしれないと感じています。
気になるときは、噛むことや飲み込むことの専門家である言語聴覚士に相談できると知っておくと安心です。
言葉の遅れや口まわりの発達については、次の記事でわが家の体験を紹介しています。

初めての食べ物への不安
自閉症のある子どもの中には、初めての食べ物や慣れない料理に強い不安を感じる子もいます。
変化が苦手で見通しを大切にする特性から、「どんな味か分からないもの」を口に入れること自体が怖いのです。
- 初めて見る食べ物
- いつもと違うメーカーや味つけ
- 外食先での見慣れない料理
食べたことのない料理を前に固まってしまうのは、この不安が理由のこともあります。
何度も目にして慣れることで、少しずつ「知っている食べ物」に変わっていくこともあるでしょう。
わが家の息子の偏食

ここからは、わが家の息子の偏食について、よく食べるものと苦手なものを具体的に紹介します。
息子の好き嫌いを並べてみると、好きなものと苦手なものに、食感や見た目のはっきりした共通点があると感じています。
わが子の好き嫌いを整理してみると、食べられそうな食材や調理法のヒントが見えてくることもあるので、お子さんの様子と照らし合わせながら読んでみてください。
よく食べるものは揚げ物と白米
息子がよく食べるのは、揚げ物や白米、パン、味噌汁、甘いものなどです。
中でも揚げ物は大好きで、特にポテトはいつでも喜んで食べてくれます。
- 揚げ物(特にポテト)
- 肉(焼肉は食べない)
- 白米とパン
- 味噌汁
- 甘いもの
肉は好きなのに焼肉は食べないなど、同じ食材でも調理法によって食べるかどうかが変わるのも特徴です。
食べられるものの共通点を知ることが、偏食対策の第一歩になります。
苦手な食べ物の共通点
反対に、息子が苦手なのは生野菜全般や海藻類、きのこ類、エビやカニなどの甲殻類、卵などです。
苦手なものを並べてみると、食感や色に共通点があるように見えてきました。
- ぶにょっとした食感
- プリッとした食感
- シャキシャキしすぎる食感
- 濃い緑色の見た目
好きなものは揚げ物や白米、パンなど、いつ食べても食感や味が変わりにくいものが多い印象です。
苦手なものの共通点が分かると、食べられそうな調理法を考えやすくなります。
昔から食べない麺類
息子は小さいころから、麺類をほとんど食べません。
理由ははっきりとは分かりませんが、口まわりの発達がゆっくりで、麺をすすったり噛み切ったりするのが難しいからかもしれないと考えています。

子どもって麺類が好きなイメージなので、食べないと心配になりますよね。

そうなんです。でも理由を考えるようになってから、無理に食べさせなくてもいいかなと思えるようになりました。
話すことがまだ得意ではない様子からも、口の動きの発達が関係している可能性もあるように感じるのです。
「食べない理由」を探してみると、親の焦りも少しやわらぎます。
家庭でできる偏食対策

偏食への対策は、子どもの特性や好みによって合う方法が違うため、「これをすれば必ず食べる」という正解はありません。
それでも、無理をさせずに、食べられるものから少しずつ広げていくという考え方は、多くの子どもに共通して大切なポイントです。
ここでは、療育の現場でもよく聞く考え方とわが家の経験をもとに、家庭で取り入れやすい偏食対策を5つ紹介します。
無理に食べさせない姿勢
偏食対策でまず大切なのは、苦手な食べ物を無理に食べさせないことです。
無理に口に入れさせると、その食べ物だけでなく食事の時間そのものが嫌な経験になり、かえって偏食が強まってしまうことがあります。
- 無理強いしない声かけ
- 残しても叱らない対応
- 食卓に並べるだけの経験
食卓に並んでいるのを見るだけでも、その食べ物に少しずつ慣れていくきっかけになります。
食事の時間が楽しいと思えることが、苦手な食べ物に挑戦する土台になるのです。
食べられる食材や調理法からの広げ方
偏食のある子どもには、すでに食べられる食材や調理法を手がかりに、少しずつ食べられるものを広げていく方法がおすすめです。
揚げ物が好きなら衣をつけて揚げてみる、好きな料理に新しい食材を少しだけ混ぜるなど、「好き」の延長線上で新しい食材に出会わせると受け入れやすくなります。
- 好きな調理法での調理
- 好きな料理への少量の混ぜ込み
- 好きなソースやふりかけとの組み合わせ
わが家でも、好きなメンチカツや味噌汁、ホットケーキに野菜を混ぜることで、食べられる野菜が増えてきました。
いきなり別の料理に挑戦するより、子どもにとっての安心感を残したまま変化をつけるのがポイントです。
柔らかく小さくする下ごしらえ
食感や噛む力が理由で食べにくい場合は、食材を柔らかく、小さくするだけで食べやすくなることがあります。
繊維の多い野菜や弾力のある食材も、細かく刻んだり長めに煮たりすると、口の中で感じる刺激がやわらぐはずです。
- 柔らかくなるまでの加熱
- 細かく刻む・すりおろす下ごしらえ
- ペースト状にしての混ぜ込み
生野菜が苦手でも、しっかり加熱して柔らかくすると食べられる子もいます。
食感を変えることは、見た目を変えるのと同じくらい大切な工夫です。
一口でもOKという小さな目標
偏食対策では、「全部食べる」ではなく「一口でもOK」という小さな目標を立てることが大切です。
小さな目標なら達成しやすく、「食べられた」という成功体験を積み重ねられるからです。
- なめる・においをかぐだけの挑戦
- 一口食べられたときのほめ言葉
- 食べた量より挑戦できたことへの注目
目標を決めるときは、タイマーなどを使って目に見える形にするのもひとつの方法で、わが家の例はこのあと紹介します。
小さな「できた」を積み重ねることが、苦手な食べ物への抵抗を少しずつ減らしてくれるはずです。
楽しく食べられる雰囲気づくり
食事の時間が楽しい雰囲気であることも、偏食対策では大切なポイントです。
「早く食べなさい」「残さないで」と言われ続けると、食事そのものに苦手意識を持ってしまうことがあります。
- 家族で一緒に食卓を囲む時間
- 好きな食器やランチョンマットの活用
- 食べられたものに注目する声かけ
親が「おいしいね」と食べる姿を見せることも、子どもが食べ物に興味を持つきっかけになります。
食べた量より、楽しく食卓につけたことを大切にしてみてください。
わが家で食べられた工夫

ここからは、わが家や保育園で実際に試して、息子が苦手な野菜や食材を食べられた工夫を紹介します。
どの工夫にも共通しているのは、息子の好きな料理の中に、苦手な野菜を見えにくい形で混ぜたことです。

同じように野菜を食べてくれずに悩んでいる方は、わが子の好きな料理に置きかえながら、取り入れられそうなものから気軽に試してみてください。
具だくさん味噌汁作戦
わが家で一番よく使っているのが、野菜を味噌汁の具にする方法です。
息子は味噌汁が好きなので、大根や玉ねぎなどの野菜も、味噌汁に入っていれば食べてくれます。
- 汁に対して多めの具
- 柔らかくなるまでの加熱
- 食べ慣れた味噌の味
わが家では汁に対して具の量をかなり多くして、味噌汁一杯でたくさんの野菜がとれるようにしています。
好きな汁物に野菜を入れるだけなので、忙しい日でも続けやすい工夫です。
メンチカツに混ぜたキャベツ
生野菜が苦手な息子ですが、キャベツをメンチカツの中に入れたところ、食べてくれました。
揚げ物が大好きな息子にとって、メンチカツは安心して食べられる料理だったのだと思います。
- 好きな揚げ物への混ぜ込み
- 外から見えない具の中への隠し方
- 細かく刻んで火を通したキャベツ
キャベツのシャキシャキした食感も、ひき肉と一緒に火を通すことで気になりにくくなったのかもしれません。
好きな揚げ物の中に入れるのは、揚げ物好きの子にはぜひ試してほしい工夫です。
すりおろし野菜入りのホットケーキ
ほうれん草やにんじんは、ペースト状にしたりすりおろしたりして、ホットケーキの生地に混ぜると食べてくれました。
甘いものが好きな息子にとって、ホットケーキはうれしいおやつなので、野菜が入っていても抵抗なく食べられたようです。
- ペースト状にしたほうれん草
- すりおろしたにんじん
- 甘みのあるホットケーキ生地
葉の形や繊維の食感がなくなることで、苦手意識を持たずに食べられたのかもしれません。
甘いおやつに野菜を混ぜる方法は、食事で野菜を食べない時期の心強い味方になります。
保育園での柔らかく小さくする工夫
保育園では、給食の食材をできるだけ柔らかく、小さくしてもらうことで、苦手なものも食べられている様子です。
家では食べない食材でも、保育園では時間をかけて口にしていると聞き、環境や調理の仕方で食べられる範囲が変わることを実感しました。
- できるだけ柔らかい調理
- 小さく切った食材
- 自分のペースで食べられる時間
家庭では難しい工夫も、保育園の先生から様子を聞くことで、家でまねできるヒントが見つかることがあります。
保育園や幼稚園の先生と、食事の様子を共有しておくことをおすすめします。
タイマーが鳴る前の完食チャレンジ
保育園では、タイマーを使って「鳴る前に全部食べる」という目標を立てているようです。
息子も家で「タイマー鳴る前に全部食べたで」とうれしそうに話してくれることがあり、ゲームのような感覚で取り組めているのだと感じました。

「全部食べたで」と得意げに話す姿を見ると、こちらまでうれしくなります!
タイマーがあると終わりの時間が目に見えるので、見通しを持ちやすいというよさもあります。
ただし、時間内に食べることがプレッシャーになる子もいるので、様子を見ながら取り入れるのが安心です。
時間を目に見える形にする工夫は、切り替えが苦手な子にも役立つので、次の記事も参考にしてみてください。

うまくいかなかった工夫と気づき

偏食対策は、試したことがすべてうまくいくわけではなく、わが家でも失敗はたくさんありました。
ここでは、わが家で試してみたもののうまくいかなかった工夫と、そこから気づいたことを、同じように悩む方の参考になるよう正直に紹介します。
失敗も含めて知っておくと、うまくいかなくても「この子にはこの方法が合わなかっただけ」と受け止めやすくなるはずです。
刻んでも食べなかった麺類
麺類を食べない息子のために、細かく刻めば食べられるかもしれないと思って試したことがあります。
しかし、刻んだ麺も食べてくれず、この方法はうまくいきませんでした。
今振り返ると、刻んでも麺らしい見た目やつるっとした食感は残っていたのかもしれません。
- 刻んでも残る麺らしい見た目
- つるっとした独特の食感
- 口の動きの発達との関係
苦手な理由が口の動きにある場合は、形を変えるだけでは解決しないこともあると気づきました。
揚げ物にしても残したオクラとエビ
揚げ物にすれば食べるのではないかと思い、オクラやエビを揚げてみたこともありました。
ところが、どちらも揚げ物にしても食べてくれませんでした。
- オクラの濃い緑色と独特の食感
- エビのプリッとした弾力
衣をつけても、中の食感や見た目までは変わらなかったことが理由かもしれません。
揚げ物にすれば何でも食べるわけではないと分かったことも、大切な気づきでした。
味噌汁に入れても食べなかったわかめ
野菜は味噌汁に入れると食べてくれるので、わかめも同じように食べられるのではないかと期待していました。
しかし、わかめは味噌汁に入れても食べてくれませんでした。
- 海藻類全般への苦手さ
- ぶにょっとした食感
- 汁の中でも目立つ見た目
大根や玉ねぎのように柔らかくなじむ具とは違い、わかめは食感も見た目もはっきり残るためかもしれません。
同じ「味噌汁に入れる」方法でも、食材によって結果が違うと実感した出来事です。
揚げ物に頼りすぎる心配
揚げ物なら食べてくれるので、どうしても揚げ物に頼る日が多くなりがちです。
外食でも揚げ物のメニューを選ぶことが多く、油や塩分のとりすぎにならないかという心配はずっとあります。

食べてくれるものばかり出しちゃって、罪悪感があるんです…。

わかります。でも「まずは食べられること」も大切だと思うようにしています。
揚げ物の日でも、野菜たっぷりの味噌汁を一緒に出すなど、できる範囲でバランスをとるように意識しています。
完璧を目指さず、できる範囲でバランスをとることが、長く続けるコツなのかもしれません。
偏食に悩んだときの相談先

偏食が続くと、「このままで栄養は足りているのかな」「成長に影響はないかな」と不安になることもあるでしょう。
家庭での工夫だけで抱えこまず、気になることがあれば専門家に相談することも大切です。

ここでは、偏食について相談できる主な相談先と、それぞれでどんなことを相談できるのかを紹介しますので、気軽に頼れるところから相談してみてください。
かかりつけの小児科
体重が増えない、元気がないなど、体の成長や栄養面が心配なときは、まずかかりつけの小児科に相談しましょう。
成長曲線をもとに発育を確認してもらえたり、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらえたりします。
- 体重や身長の伸び悩み
- 食べられる食品の極端な少なさ
- 元気のなさや疲れやすさ
偏食がとても強い場合には、医療機関で専門的な支援を受けられることもあります。
「これくらいで相談していいのかな」と迷ったときこそ、気軽に聞いてみるのがおすすめです。
息子のトイトレの体験談では、食事とおなかの調子の関係にも触れています。

管理栄養士の栄養相談
献立や栄養バランスについて相談したいときは、管理栄養士の栄養相談を利用する方法があります。
自治体の保健センターなどでは、乳幼児健診や育児相談の中で、栄養士に相談できる機会が設けられていることがあります。
- 食べられる食材を使った献立
- 足りない栄養のおぎない方
- 子どもの年齢に合った食事量
食べられる食材が限られていても、その中で栄養をとる工夫を一緒に考えてもらえるのが心強いところです。
相談するときは、食べられるものと苦手なものをメモにして持っていくと、具体的なアドバイスをもらいやすくなります。
療育先や言語聴覚士
通っている療育先がある場合は、療育の先生に食事の悩みを相談してみるのもひとつの方法です。
子どもの感覚の特性をよく知っている療育先なら、その子の特性に合わせた食事の工夫を一緒に考えてもらえることがあります。
- 感覚の特性をふまえた食事の工夫
- 噛む・飲み込む力の確認
- 口まわりの動きを育てる遊び
噛むことや飲み込むこと、口の動きに心配があるときは、言語聴覚士(ST)に相談できる場合もあるので、療育先や医療機関にたずねてみてください。
療育先の選び方については、次の記事でくわしく紹介しています。

保育園や幼稚園の先生
毎日給食を一緒に食べている保育園や幼稚園の先生も、身近で頼れる相談先です。
家では見られない食事の様子を教えてもらえたり、園でうまくいっている工夫を家庭でまねできたりすることがあります。
- 給食で食べられているもの
- 園でしている声かけや工夫
- 家庭での食事の様子の共有
息子の場合も、保育園では柔らかく小さくしてもらうと食べられると知り、家庭での工夫のヒントになりました。
家庭と園で情報を共有し合うことで、子どもに合った方法が見つかりやすくなります。
偏食対策のよくある質問

ここでは、自閉症のある子どもの偏食について、多くの親が抱きやすい疑問に、療育施設で働く立場と、偏食に悩む親の立場からお答えします。
子どもによって合う方法は違うので、わが子の様子に合わせて取り入れられそうなものから試してみてください。
栄養や健康に関わる心配があるときは、自己判断せずに医師などの専門家に相談することが大切です。
偏食はいつまで続く?
偏食がいつまで続くかは子どもによって違い、はっきりとした目安はありません。
成長とともに食べられるものが増えていく子もいれば、偏食が長く続く子もいるため、短期間で結果を求めず、長い目で見ていくことが大切です。
わが家の息子も、少しずつですが食べられる野菜が増えてきています。
好きなものばかり食べさせても大丈夫?
食べられるものが限られる時期は、好きなものを中心にした食事になってしまうのも自然なことです。
まずは「食べられるものをしっかり食べる」ことを大切にしながら、好きな料理に少しずつ別の食材を混ぜていく方法がおすすめです。
栄養の偏りが心配なときは、小児科や管理栄養士に相談してみましょう。
栄養不足が心配なときの対処法
栄養不足が心配なときは、食べられる食材の中で栄養をとる工夫をしてみましょう。
たとえば、好きな汁物やおやつに野菜を混ぜたり、食べられる主食を栄養のある食材と組み合わせたりする方法があります。
体重が増えない、元気がないなどの様子があるときは、早めに小児科を受診するようにしてください。
給食を食べられないときの相談
給食を食べられないことが続くときは、保育園や幼稚園、学校の先生に早めに相談しておくと安心です。
園や学校によっては、量を減らす、苦手な食材を無理に食べさせないなどの配慮をしてもらえることがあります。
子どもの感覚の特性や、家で食べられるものを具体的に伝えておくと、先生も対応を考えやすくなるでしょう。
外食のときの工夫
外食のときは、子どもが食べられるメニューがあるお店を選んでおくと安心です。
わが家では揚げ物を頼むことが多く、かぼちゃサラダがあれば野菜をとる機会として選ぶようにしています。
バイキングでは、カレーにサラダを細かくして混ぜるなど、好きな料理に混ぜる家庭での工夫を外でも応用しています。
栄養補助食品は使ってもいい?
偏食で栄養が心配なときに、子ども向けの栄養補助食品を考える方もいるでしょう。
ただし、子どもの年齢や体の状態によって適した量や種類は違うため、自己判断で使う前に、医師や薬剤師に相談するようにしてください。
まずは食事でとれる工夫を考えつつ、必要に応じて専門家の意見を聞きながら取り入れましょう。
まとめ|焦らず一口ずつ

自閉症のある子どもの偏食には、食感や見た目、においや味、口の動き、初めての食べ物への不安など、子どもなりの理由があります。
無理に食べさせず、食べられる料理や調理法をきっかけに、少しずつ食べられるものを広げていきましょう。
- 偏食になりやすい5つの理由の理解
- 無理に食べさせない姿勢
- 柔らかく小さくする下ごしらえ
- 好きな料理に野菜を混ぜる工夫
- うまくいかなくても次を試す気持ち
- 困ったときの専門家への相談
まずは、お子さんの好きな料理をひとつ選んで、野菜を少しだけ混ぜてみることから始めてみませんか。
失敗しても大丈夫なので、親子で無理のないペースで続けてみてください。
食卓での小さな「食べられた」が、少しずつ増えていくことを願っています。



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