「おしっこはトイレでできるようになったのに、うんちだけはどうしてもパンツの中…」と悩んでいませんか。
自閉症の子のトイトレは、感覚の違いや見通しの持ちにくさから、思うように進まないことも少なくありません。
- 何年も続くトイトレ
- トイレでできないうんち
- トイレへの誘いを嫌がる様子
- 便秘との付き合い方
5歳の息子も、おしっこはトイレでできるようになりましたが、うんちのトイトレは今まさに現在進行形です。

うちの子もうんちだけトイレでできなくて…。いつになったらできるのか不安です。

分かります。わが家もまだ挑戦中なので、一緒に考えていきましょう。
この記事では、療育施設で働く自閉症児の母が、息子のトイトレの流れや進まない理由、今試している対策を、体験談をまじえて紹介します。
自閉症の子のトイトレの特徴

自閉症の子のトイトレは、ほかの子と比べて時間がかかることが多いといわれています。
それは親の教え方が悪いからではなく、感覚の違いや見通しの持ちにくさなど、自閉症の特性が関係しているからです。
ここでは、自閉症の子のトイトレが進みにくい理由と、始める時期の目安、焦らなくていい理由について、わが家の経験もまじえながら紹介します。
トイトレが進みにくい理由
自閉症の子のトイトレが進みにくい理由には、いくつかの特性が関係しています。
たとえば、便座の冷たさや水を流す音が苦手だったり、おしっこやうんちがしたい感覚に気づきにくかったりすることがあるのです。

- 便座の感触や音などへの感覚の違い
- 尿意や便意への気づきにくさ
- トイレで何をするかの見通しの持ちにくさ
- 「したい」と言葉で伝える難しさ
- おむつでする習慣へのこだわり
いくつかの理由が重なっていることも多いので、子どもによってつまずくポイントは違います。
どこでつまずいているのかを観察することが、その子に合った工夫を見つける第一歩です。
感覚過敏や感覚の鈍さについては、次の記事でくわしく紹介しています。

始める時期の目安
トイトレを始める時期は、一般的に2歳から3歳ごろが目安といわれています。
ただし年齢だけで決めるのではなく、子どもの体と心の準備ができているかを見ることが大切です。
- 2時間ほどあくおしっこの間隔
- ひとりで歩ける体の発達
- 簡単な指示の理解
- トイレへの興味
自閉症の子の場合は、年齢よりもその子の発達の様子に合わせて始めるのがおすすめです。
周りと比べず、子どもの準備が整ってから始めると、親子ともに負担が少なくなります。
焦らなくていい理由
自閉症の子のトイトレは、時間がかかっても少しずつ進んでいくことが多いものです。
わが家の息子も、おしっこがトイレでできるようになるまでに1年半ほどかかりました。
- 子どもによって違う進むペース
- 叱ることによる逆効果
- 小さな成功の積み重ね
焦って叱ってしまうと、トイレそのものを嫌がるようになることもあります。
昨日より少しできたことを認める気持ちで、長い目で見守っていきましょう。
わが家のトイトレの流れ

ここからは、わが家の息子のトイトレの流れを紹介します。
息子は3歳ごろからトイトレを始め、4歳半ごろにおしっこがトイレでできるようになりましたが、5歳の今も、うんちのトイトレは挑戦中です。

始めた頃の様子から、おしっこができるようになるまでの流れ、今も続くうんちの壁、夜のおむつのことまで、わが家の今をありのままにお伝えするので、同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
3歳ごろに始めたトイトレ
息子のトイトレを始めたのは、3歳ごろのことです。
ちょうど自閉症と診断された頃で、言葉もまだ少ない時期でした。
- 3歳ごろのトイトレ開始
- 自閉症の診断を受けた時期
- まだ少なかった言葉
言葉で伝えるのが難しい時期だったので、まずは大人が時間を決めてトイレに誘う形で進めていました。
言葉が少ない時期は、大人から声をかけるところから始めるのがおすすめです。
4歳半でできたトイレでのおしっこ
息子がトイレでおしっこができるようになったのは、4歳半ごろです。
始めてから1年半ほどかかりましたが、今では自分からトイレに行っておしっこができるようになりました。
- 始めてから約1年半
- 4歳半ごろのトイレでのおしっこ
- 今ではひとりで行けるトイレ
長い時間がかかりましたが、毎日コツコツ続けてきたことが実を結んだのだと思います。
時間がかかっても、続けていれば少しずつできるようになると実感した出来事でした。
今も続くうんちの壁
おしっこはトイレでできるようになった一方で、うんちは今もパンツの中でしてしまいます。
教えてくれることはほとんどなく、たまに教えてくれても、出てしまったあとのことが多いです。
- パンツの中でのうんち
- ほとんどない事前の合図
- 出たあとの報告
おしっことうんちでは、つまずくポイントが違うのだと感じています。
おしっこができても、うんちは別のステップと考えると、気持ちが少し楽になりました。
夜は夜用おむつ
夜は、今も夜用のおむつをはいて寝ています。
寝ている間のおしっこは、体の成長も関係しているといわれているので、無理に外そうとはしていません。
- 夜用おむつでの睡眠
- 体の成長との関係
- 無理をしない夜のトイトレ
昼のトイトレが進んでからでも、夜のおむつは遅くないと考えています。
昼と夜は分けて考え、夜は体の成長を待つくらいの気持ちで大丈夫です。
おしっこができた工夫

息子がおしっこをトイレでできるようになった一番の理由は、保育園と同じやり方にそろえたことだと思います。
家と保育園でやり方を統一することで、息子にとって分かりやすい流れになったのです。
ここでは、わが家で実際に取り入れた、保育園と同じやり方にそろえる工夫や、時間を決めてトイレに誘う方法、ごほうびシールの使い方を、具体的に紹介します。
保育園と同じやり方にそろえる
自閉症の子は、場所や人によってやり方が変わると混乱しやすいことがあります。
そこで、保育園で行っているトイトレの方法に合わせて、家でも同じやり方にそろえることにしました。
- 保育園でのやり方の確認
- 家でも同じ流れ
- 同じごほうびのルール
どこでも同じ流れでトイレに行けることが、息子の安心につながったのだと思います。
園や療育と同じやり方を家でも取り入れると、子どもが混乱しにくくなります。
時間を決めてトイレに誘う
わが家では、保育園と同じように、時間を決めてトイレに誘うようにしていました。
たとえば、起きたときや食事のあと、出かける前など、生活の区切りに合わせると習慣にしやすいです。
- 起きたとき
- 食事のあと
- 出かける前
- 寝る前
タイミングが決まっていると、子どもも「次はトイレ」と見通しを持ちやすくなります。
トイレを生活の流れのひとつにすることが、習慣づけのポイントです。
できたらごほうびシール
トイレでおしっこができたら、ごほうびにシールを貼るのも保育園と同じルールです。
シールがたまっていくのが目に見えるので、息子にとってもうれしい仕組みだったようです。
- できたらもらえるシール
- 目に見えるがんばりの記録
- 保育園と同じルール
目で見て分かるごほうびは、自閉症の子にとって伝わりやすい工夫のひとつといえます。
できたことを目に見える形で残すと、子どものやる気につながりやすくなります。
視覚支援については、次の記事で紹介しているので参考にしてください。

うんちが進まない理由

おしっこはトイレでできるようになっても、うんちには別のハードルがあると感じています。
息子の場合は、出る前に教えてくれないことと、トイレに誘うと嫌がることが大きな壁です。
ここでは、うんちのときの息子の様子と、自閉症の子のうんちのトイトレが進みにくい理由について、わが家の体験と一般的にいわれていることをあわせて紹介します。
教えてくれるのは出たあと
息子がうんちを教えてくれることは、ほとんどありません。
たまに教えてくれることもありますが、それはパンツの中で出てしまったあとのことがほとんどです。
- 事前の合図の少なさ
- 出てしまったあとの報告
便意に気づきにくいのか、気づいていても伝え方が分からないのか、理由はまだはっきりしていません。
それでも、出たあとに教えてくれるのは、成長のひとつだと前向きに受け止めるようにしています。
トイレに誘うと嫌がる
「今ウンチしそうになってるやん!」というときに「トイレに行こう」と声をかけても、息子は嫌がってトイレに行こうとしません。
おしっこのときとは違い、うんちのときだけはトイレへの誘いを強く嫌がるのです。
- うんちが出そうなときのトイレへの誘い
- 強く嫌がる様子
うんちをするときの姿勢や場所に、息子なりのこだわりがあるのかもしれません。
嫌がるときは無理に連れていかないことも、トイレを嫌いにさせないために大切だと考えています。
感覚や見通しの難しさ
自閉症の子のうんちのトイトレが進みにくい理由には、感覚や見通しの難しさが関係していることがあります。
たとえば、便座に座ると足が浮いて不安定だったり、おなかから何かが出ていく感覚が怖かったりすることがあるといわれています。
- 足が浮く便座への不安
- うんちが出る感覚への怖さ
- おむつでする習慣へのこだわり
- トイレでする流れの見通しの持ちにくさ
子どもによって苦手なポイントは違うので、何が苦手なのかを少しずつ探っていくことが大切です。
苦手の理由が分かれば、工夫の方法も見えてくるはずです。
便秘と小児科への相談

息子のうんちのトイトレがなかなか進まない理由のひとつに、便秘ぎみなこともあると感じています。
便秘でうんちを出すのがつらい経験が続くと、ますますトイレでうんちをするのが難しくなることもあるそうです。
ここでは、息子の便秘の様子と、かかりつけの小児科に相談したこと、浣腸や便秘のお薬との付き合い方を紹介しますが、治療については必ず医師に相談してください。
少しずつ何回も出るうんち
息子は便秘ぎみで、うんちが一度にすっきり出ず、少しずつ何回も出ることが多いです。
偏食もあるので、食事の内容も関係しているのかもしれないと思っています。
- 便秘ぎみなおなか
- 少しずつ何回も出るうんち
- 偏食との関係の可能性
少しずつ出てしまうと、パンツの中でしてしまう回数も増えてしまうのが悩みです。
便秘とトイトレはつながっていると考えて、食事やおなかの調子にも目を向けるようにしています。
息子の偏食については、次の記事でくわしく紹介しています。

かかりつけの小児科への相談
便秘が続いたため、かかりつけの小児科に相談しました。
子どもの便秘は小児科で相談でき、次のような様子があるときは早めの受診がすすめられています。
- 何日も出ないうんち
- 痛がるほど硬いうんち
- おなかの張り
便秘は、子どもが自分から「つらい」と伝えにくいこともあります。
おかしいなと思ったら、早めに小児科に相談すると安心です。
浣腸と便秘のお薬
息子はうんちが出にくいときに浣腸が必要になることが多く、今は医師から処方された便秘のお薬も飲んでいます。
お薬の種類や量、浣腸を使うタイミングは、子どもの体の状態によって違います。
- 必要なときの浣腸
- 医師から処方された便秘のお薬
- 医師の指示に合わせた使い方
自己判断でお薬を増やしたり、やめたりするのは避けましょう。
浣腸やお薬は、必ず医師に相談しながら使うことが大切です。
今試しているうんち対策

うんちのトイトレは、5歳の今も試行錯誤の毎日です。
うまくいく日もあればいかない日もありますが、できる工夫を少しずつ試していくことを大切にしています。
ここでは、わが家で今試しているトイレの中で動画を見る工夫や踏み台の使い方、苦戦中のごほうびシールや絵本、これから試してみたい工夫について、うまくいっていないことも含めて正直にお伝えします。
トイレの中で好きな動画を見る
わが家で試している工夫のひとつが、トイレの中で好きな動画を見ることです。
好きな動画を見ながらだと、うまくいく日もあります。
- トイレの中で見る好きな動画
- 便座に座るきっかけづくり
- うまくいく日といかない日
毎回うまくいくわけではありませんが、好きなものがあるとトイレへの抵抗が少し和らぐようです。
トイレを子どもにとって楽しい場所にすることも、ひとつの工夫だと感じています。
踏み台で踏ん張りやすくする
わが家のトイレには、もともと踏み台を置いています。
奇跡的に便座に座ってくれたときは、踏み台に足を置いて踏ん張れるようにしています。
- もともと置いている踏み台
- 足を置いて踏ん張れる姿勢
- 便座に座ったときの安定感
足が床や台につくと体が安定して、おなかに力を入れやすくなるそうです。
足元を安定させることは、うんちのトイトレではとても大切なポイントです。
苦戦中のシールと絵本
おしっこでは効果があったごほうびシールですが、うんちではまだうまくいっていません。
トイレでうんちをする機会自体が少ないため、シールの効果を感じにくいのかもしれません。
トイレの絵本を見せることもありますが、こちらも今のところ手ごたえはいまひとつです。
- おしっこでは効果があったシール
- トイレでうんちをする機会の少なさ
- まだ効果の見えないトイレの絵本
ハードルを下げて、トイレに座れただけでもシールをあげる方法もあります。
子どもに合ったきっかけを探していくことも、トイトレの工夫のひとつです。
これから試したい工夫
これから試してみたいのは、うんちのトイトレを小さなステップに分ける方法です。
たとえば、おむつをはいたままトイレの中でうんちをするところから始め、少しずつ便座に座ってするステップに進める方法があります。

また、トイレの流れを絵カードで見せて、うんちをするまでの見通しを持てるようにする工夫もあります。
一気にゴールを目指さず、小さなステップで進めることが、自閉症の子のトイトレでは大切です。
イライラしたときの向き合い方

トイトレが長く続くと、親もどうしても疲れてしまいます。
私も、パンツの中のうんちを片付けるたびにイライラしてしまうことがあります。
ここでは、ワンオペの日にイライラしてしまう気持ちや、「言ってくれたらいいのに」と思う本音、ひとりで抱え込まないための工夫についてお話しするので、同じように悩む方の気持ちが少しでも軽くなればうれしいです。
ワンオペでイライラしてしまう日
特にワンオペの日は、息子がパンツにうんちをしていると、どうしてもイライラしてしまいます。
家事に追われている中で片付けが重なると、気持ちに余裕がなくなってしまうのです。
- ワンオペの日の余裕のなさ
- 重なる家事とうんちの片付け
- ついイライラしてしまう気持ち
イライラしてしまうのは、毎日がんばっている親として自然な気持ちだと思います。
イライラする自分を責めすぎないことも、長いトイトレを続けるためには大切です。
「言ってくれたら」と思う気持ち
うんちを片付けながら、「言ってくれたらいいのに」と思うことがよくあります。
それでも、息子にとっては、便意に気づくことや伝えることそのものが難しいのかもしれません。
- 「言ってくれたらいいのに」という本音
- 伝えることの難しさ
- 少しずつの成長
わざとではないと考えると、少し気持ちを切り替えやすくなります。
できないのではなく、まだ難しいだけと捉えることが、親の心を守ることにもつながります。
ひとりで抱え込まない工夫
トイトレの悩みは、ひとりで抱え込まないことが大切です。
保育園や療育の先生、かかりつけの小児科など、相談できる場所を持っておくと気持ちが楽になります。
- 保育園や療育の先生への相談
- かかりつけの小児科への相談
- 家族との役割分担
わが家の場合、保育園や療育では今はトイトレ以外の課題を優先して取り組んでもらっていますが、困ったときに相談できる場所があるだけでも心強いものです。
イライラしたときの向き合い方は、次の記事でも紹介しています。

頼れる人や場所に頼ることは、決して甘えではありません。
トイトレのよくある質問

ここでは、自閉症の子のトイトレについて、始める時期や嫌がるときの対応、便秘や夜のおむつなど、多くの親が抱きやすい疑問にお答えします。
体のことに関わる内容もあるので、気になることは小児科や専門家に相談するようにしてください。
気になる質問から読み進めて、わが家の体験とあわせて、お子さんに合ったトイトレを考える参考にしていただければうれしいです。
トイトレは何歳までに終わらせるべき?
トイトレを何歳までに終わらせなければならない、という決まりはありません。
小学校入学までを目安に考える家庭も多いですが、入学後も学校に相談しながら進めることができるので、焦らなくて大丈夫です。
就学前に気になる場合は、就学相談などで学校生活での配慮について聞いてみるとよいでしょう。
自閉症の子のトイトレはいつから始める?
一般的には2歳から3歳ごろが目安ですが、自閉症の子は年齢よりも発達の様子を見て始めるのがおすすめです。
おしっこの間隔があいてきた、簡単な指示が分かるなど、体と心の準備ができているかを目安にするとよいでしょう。
迷ったときは、療育や保育園の先生に相談してみてください。
トイレを嫌がるときはどうする?
トイレを嫌がるときは、無理に連れていかないことが大切です。
便座の冷たさや音、においなど、何が苦手なのかを探って、苦手を減らす工夫をすると、少しずつ慣れていくことがあります。
補助便座や踏み台を使う、好きなキャラクターのシールを貼るなど、トイレを安心できる場所にしていきましょう。
便秘のときは病院に行くべき?
何日もうんちが出ない、痛がる、おなかが張っているといった様子があるときは、小児科に相談しましょう。
子どもの便秘は小児科で相談でき、うんちを出すつらさが減ると、トイトレが進みやすくなることもあるといわれています。
浣腸やお薬は自己判断せず、必ず医師の指示に従って使ってください。
夜のおむつはいつ外れる?
夜のおむつが外れる時期は、子どもによって大きく違います。
寝ている間のおしっこには体の成長が関係しているため、昼のトイトレとは分けて考え、焦らず待つことが大切です。
5歳を過ぎても夜のおねしょが続いて気になる場合は、小児科で相談することもできます。
まとめ|焦らずその子のペースで

自閉症の子のトイトレは、感覚の違いや見通しの持ちにくさなどから、時間がかかることも少なくありません。
わが家の息子も、3歳ごろに始めて4歳半ごろにおしっこがトイレでできるようになりましたが、うんちのトイトレは今も挑戦中です。
- 特性が関係する進みにくさ
- 保育園と同じやり方での成功
- おしっことは別のうんちのステップ
- 医師と相談しながらの便秘対策
- 小さなステップでの挑戦
トイトレがうまくいかないと、親もつい焦ったりイライラしたりしてしまいます。
それでも、昨日より少しできたことを喜びながら、その子のペースで進めていけば大丈夫です。
わが家もまだ現在進行形なので、一緒に少しずつ進んでいきましょう。



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