「どうして自分はこんなにミスが多いんだろう」「片付けられないのは努力が足りないから」と、ずっと自分を責めていませんか。
その生きづらさの理由は、性格や努力不足ではなく、大人になってから分かるADHDの特性かもしれません。
- 子どもの頃からの片付けの苦手さ
- 仕事でのミスの多さ
- 人間関係でのすれ違い
- 受診の流れの分からなさ
私は30代半ばで不注意優勢型のADHDと診断されましたが、診断を受けて初めて「努力不足じゃなかったんだ」と思えました。

私もADHDかもしれないけど、病院に行くのはハードルが高くて…。

分かります。受診の流れや検査の内容を知っておくと、少し気持ちが楽になりますよ。
この記事では、療育施設で働く自閉症児の母が、子どもの頃の困りごとから大人のADHDの診断までの流れを、実体験をまじえて紹介します。
大人のADHDとは

ADHDは子どもの特性と思われがちですが、大人になっても特性が続く人は多く、大人になってから初めて気づくケースも少なくありません。
特に不注意が中心のタイプは周りから気づかれにくく、本人も「自分の努力が足りないだけ」と思い込んでしまいやすいのです。
ここでは、大人のADHDの特徴と、大人になってから気づく人が多い理由、女性のADHDが見過ごされやすい理由について、私自身の経験もまじえて紹介します。
大人になって気づく人が多い理由
ADHDの特性は子どもの頃からあるものですが、大人になってから困りごとが目立つようになることがあります。
子どもの頃は周りの大人の助けで何とかなっていたことも、仕事や家事、子育てなど、自分で管理することが増えると、うまくいかなくなりやすいのです。
- 仕事での責任や段取りの増加
- 家事や子育てとの両立
- 周りの助けが減ることによる困りごとの表面化
私も、大人になってから仕事や子育てで困ることが増え、自分の特性に向き合うようになりました。
大人になってからの気づきは、決して遅すぎることはありません。
不注意優勢型の特徴
ADHDには、不注意が中心のタイプ、多動性や衝動性が中心のタイプ、両方が見られるタイプがあります。
私が診断された不注意優勢型は、忘れ物やなくし物が多い、片付けが苦手、集中が続きにくいといった特徴があるタイプです。
- 忘れ物やなくし物の多さ
- 片付けや物の管理の苦手さ
- 集中が続きにくいことによるミス
- 話を聞いているようで聞いていない様子
多動が目立たないため、周りからは「おっとりしている」「うっかりしている」と見られることが多いです。
困りごとが外から見えにくいのが、不注意優勢型の特徴といえるでしょう。
女性のADHDが見過ごされやすい理由
女性のADHDは、男性に比べて不注意優勢型が多いといわれ、子どもの頃に見過ごされやすい傾向があります。
授業中に立ち歩くなどの目立つ行動が少ないため、困っていても周りが気づきにくいのです。
- 目立つ行動の少なさ
- 周りに合わせようとがんばる傾向
- 「おっとりした子」という見られ方
私も子どもの頃、通知表には「優しい」「落ち着いている」と書かれることが多く、困りごとに気づかれることはありませんでした。
見えにくいからこそ、本人がひとりで苦しみやすいことを知っておいてほしいです。
子どもの頃の困りごと

ここからは、私の子どもの頃の困りごとを振り返ってみます。
当時は自分がADHDだとは思ってもいませんでしたが、今振り返ると、特性につながるエピソードがいくつもありました。

小学生の頃の片付けや授業中の様子、友だちとの人間関係など、当時の私が困っていたことを順番に紹介します。同じように子どもの頃からの生きづらさを感じている方にとって、思い当たることがあるかもしれません。
片付けられなかった小学生時代
子どもの頃から、片付けは本当に苦手でした。
母から「片付けをしなさい」と何度もこんこんと言われていましたが、どうしても直すことができなかったのです。
- 何度言われても直らない片付け
- 物があふれる机や部屋
- 片付けの手順の分からなさ
意外なことに、小学生の頃は宿題や忘れ物はそれほど多くありませんでした。
注意されても直せなかったのは、やる気の問題ではなかったと今なら分かります。
授業中の先生への話しかけと落書き
小学校の低学年の頃は、先生が授業をしている最中に、先生に話しかけてしまうことがありました。
また、授業中にノートや教科書に落書きをするのが習慣になっていて、これは中学・高校まで続きました。
- 授業中の先生への話しかけ
- ノートや教科書への落書き
- 思いついたことをすぐ行動に移す様子
話しかけてしまうのは衝動性、落書きは集中が続きにくい特性とも関係していたのかもしれません。
当時は「困った子」ではなく「マイペースな子」と見られていたように思います。
空気が読めずにつらかった人間関係
空気を読むのが苦手だったせいか、小学校の低学年から中学年の頃には、いじめのようなことを受けた時期もありました。
友だちとの距離が近すぎて周りを引かせてしまうこともあり、人間関係にはずっと悩んでいたのです。
- 空気を読むことの難しさ
- 友だちとの距離の近さ
- いじめのような経験
自分では悪気がなくても、相手を戸惑わせてしまうことが多かったのだと思います。
人間関係のつまずきも、特性が関係していることがあると知って、少し救われた気持ちになりました。
中学・高校時代の困りごと

中学生・高校生になると、勉強や人間関係がさらに難しくなり、困りごとも増えていきました。
特に中学時代は、部活での人間関係がつらく、心が追い詰められた時期もありました。
ここでは、宿題のやり忘れや部活での経験、高校で授業についていけなくなったこと、そこから成績を立て直したことなど、中学・高校時代の困りごとを、当時の気持ちも含めて正直にお伝えします。
増えていった宿題のやり忘れ
中学生になると勉強の内容が難しくなったせいか、宿題をやり忘れることが増えていきました。
小学生の頃は少なかった忘れ物も、中学生になってから目立つようになったのです。
- 宿題のやり忘れ
- 増えていった忘れ物
- 授業中の落書き
やらなければいけないことが増えると、管理しきれなくなっていたのだと思います。
やることが増える時期に、困りごとが表に出やすくなるのもADHDの特徴のひとつです。
部活でのつらい経験
中学ではバスケットボール部に入っていましたが、空気が読めないことやバスケが上手にできないことから、からかいの対象になっていました。
身だしなみまで気が回らず、髪を洗っていない期間があったことも、からかわれる一因だったと思います。
- 空気が読めないことによるすれ違い
- 運動の苦手さ
- 身だしなみへの気の回らなさ
「辞めたい」と言うこともできずに3年間を過ごし、気持ちが追い詰められて、自分を傷つけてしまった時期もありました。
今振り返ると、美術部など自分の好きなことを生かせる場所を選んでいればよかったと思います。
今つらい気持ちを抱えている方は、ひとりで抱え込まず、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口を頼ってください。
ついていけなくなった高校1年の授業
高校1年生になると、英語や物理、数学などの一部の授業についていけなくなりました。
成績表を親に見せられないほどで、このままでは留年してしまうのではないかと不安でいっぱいでした。
- 英語・物理・数学の授業の難しさ
- 親に見せられなかった成績表
- 留年への不安
授業を聞くだけでは、内容が頭に入りにくかったのかもしれません。
自分に合った学び方が見つからないと、つまずきやすいのだと感じています。
塾で立て直した成績
高校1年生でつまずいたあと、塾や予備校の短期講座に通って勉強を立て直しました。
その結果、高校2年生の終わり頃には、英語と国語は学年で上位に入れるようになったのです。
- 塾や予備校の短期講座
- 学年上位に入った英語と国語
- 真ん中くらいの数学
高校では、友だちを一度怒らせてしまったこと以外は、人間関係でそれほど苦労することもありませんでした。
自分に合った環境や学び方が見つかれば、力を発揮できることを実感した経験です。
通知表に書かれていた私

子どもの頃の通知表を見返してみると、私の困りごとはほとんど書かれていませんでした。
むしろ「優しい」「落ち着いている」と評価されることが多く、周りからは困っているように見えていなかったのだと分かります。
ここでは、年長から中学校までの通知表に書かれていたことと、困りごとが周りから見えにくかった理由について、今の私が感じていることも含めて紹介します。
「とても優しい子」だった年長
幼稚園の年長の頃の通知表には、「とても優しい子」と書かれていました。
友だちを仲間外れにせず、誰とでも仲良く遊べることが評価され、任されたことに一生懸命取り組む真面目な子だと見られていたようです。
- 「とても優しい子」という評価
- 誰とでも仲良く遊べる姿
- 任されたことへの真面目な取り組み
絵や製作で感じたことを表すことも、よく育っている点として書かれていました。
好きなことや得意なことは、子どもの頃から表れていたのかもしれません。
友だち思いと評価された小学校
小学校の6年間を通して、通知表には「友だち思いで、誰にでも優しく親切」と書かれていました。
高学年では「穏やかで世話好き」とされ、音読や劇、詩の創作、絵画などの表現力も評価されていたのです。
- 友だち思いで親切という評価
- 穏やかで世話好きな一面
- 音読や劇、絵画などの表現力
一方で、片付けができないことや人間関係の悩みについては、どこにも書かれていませんでした。
よい面が目立つほど、困りごとは見えにくくなるのだと感じます。
落ち着いていると見られた中学校
中学校の通知表には、「優しく個性的」で、落ち着いて授業に臨んでいると書かれていました。
合唱コンクールでは3年連続でピアノ伴奏を務め、欠席も3年間で1日だけと、周りからはしっかりした生徒に見えていたと思います。
- 「優しく個性的」という評価
- 落ち着いた授業態度
- 3年連続のピアノ伴奏
先生からは「たまには発散を」と気づかわれていたことも書かれていて、がんばりすぎていた様子が伝わってきます。
しっかりして見える人ほど、内側の困りごとに気づかれにくいのかもしれません。
困りごとが周りから見えにくかった理由
私の困りごとが周りから見えにくかったのは、目立つ行動が少なく、よい面のほうが評価されていたからだと思います。
片付けの苦手さや人間関係の悩みは、家の中や本人の心の中で起きていたので、学校では見えにくかったのです。
- 目立つ行動の少なさ
- よい面への評価の集まりやすさ
- 家の中や心の中で起きていた困りごと
子どもの頃の様子を振り返ることは、大人のADHDの診断でも大切な手がかりになります。
通知表の言葉の裏にある本当の姿に目を向けることも、自分を理解するヒントになるはずです。
受診のきっかけ

私が精神科を受診したのは、30代半ば、2人目を出産して1年ほどたった頃でした。
受診を決めた一番のきっかけは、息子の自閉症の診断をきっかけに、発達障害について調べ始めたことです。
ここでは、事務職として働いていた頃の困りごとから、息子の診断をきっかけに発達障害を調べ始め、自分の特性に向き合うようになるまでの流れを、そのときの気持ちとあわせて紹介します。
ミスが多かった事務職時代
結婚する前、私は事務職として働いていましたが、書類の作成やデータの入力などでミスが多く、たくさんの人に迷惑をかけていました。
細かい確認が必要な仕事が多く、気をつけているつもりでも、同じようなミスをくり返してしまったのです。
- 書類やデータ入力のミス
- 確認したつもりの見落とし
- くり返してしまう同じようなミス
当時は、自分の努力や注意力が足りないせいだと思い込んでいました。
ミスが多いのは、性格ではなく特性のせいかもしれないとは、まったく考えていませんでした。
息子の診断で調べ始めた発達障害
息子が自閉症と診断されたあと、私は息子のために発達障害について調べ始めました。
本やインターネットで調べるうちに、息子だけでなく、自分にも当てはまることが多いことに気づいたのです。
- 息子の自閉症の診断
- 発達障害について調べる日々
- 自分にも当てはまる特徴への気づき
子育てをしながら、自分自身の生きづらさにも向き合うきっかけになりました。
息子の診断までの流れは、次の記事でくわしく紹介しています。

子どもの診断をきっかけに、親が自分の特性に気づくことは、実は珍しくありません。
自分もASDかもと思った理由
調べていくうちに、私は「もしかして私、受動型のASDかも?」と思うようになりました。
空気が読めずに人間関係でつまずいてきたことや、人との距離感がうまくつかめないことが、ASDの特徴に重なると感じたからです。
- 空気を読むことの苦手さ
- 人との距離感のつかみにくさ
- 人間関係でのつまずき
結果的にはASDではなくADHDと診断されましたが、自分を知りたいという気持ちが、受診への一歩になりました。
「もしかして」と思ったら、専門家に相談してみることが大切だと感じています。
受診から診断までの流れ

ここからは、私が実際に受診してから、ADHDと診断されるまでの流れを紹介します。
私の場合は、予約から約1週間で初診を受け、3回目の受診で診断が出ました。

クリニックの探し方や初回の問診、2回目の心理検査、3回目の診断まで、それぞれの回で何をしたのかを順番にまとめました。受診先によって流れや検査の内容は違いますが、初めて受診を考えている方にとって、大まかなイメージをつかむ参考になればうれしいです。
クリニック探しと予約
受診するにあたって、まずは発達障害も診ているクリニックを調べました。
大人の発達障害を診ている医療機関は限られていることもあるので、事前に対応しているか確認しておくと安心です。
- 発達障害を診ているクリニック探し
- 大人の発達障害への対応の確認
- 予約から約1週間での初診
私の場合は、予約から初診まで1週間ほどでしたが、医療機関によっては数か月待ちのところもあるようです。
早めに予約を取っておくと、受診までの不安な期間を短くできます。
初回の問診
初回の受診では、問診だけを行いました。
今困っていることや、子どもの頃の様子、これまでの生活について、医師からの質問に答えていく流れだったのを覚えています。
- 今の困りごと
- 子どもの頃の様子
- 仕事や生活での困りごと
インターネットで「通知表や母子手帳を持っていくとよい」と書かれていたので持参しましたが、私の場合は特に使いませんでした。
困っていることをメモにまとめておくと、限られた時間でも伝えやすくなります。
2回目の心理検査
2回目の受診では、心理検査を受けました。
質問紙のAQとA-ADHD、知能検査のWAIS-IV、絵を描く心理検査を行い、全部で2時間半ほどかかったと思います。
- AQ:自閉症の傾向を見る質問紙
- A-ADHD:大人のADHDの困りごとの程度を見る質問紙
- WAIS-IV:大人向けの知能検査
- 描画による心理検査
長い時間でしたが、検査をしてくれた方が穏やかに関わってくれたので、最後まで集中して取り組めました。
検査は長時間になることもあるので、体調を整えて臨むことをおすすめします。
3回目での診断
3回目の受診で、検査の結果をもとに、不注意優勢型のADHDと診断されました。
私の場合、検査結果を紙にまとめてもらうのは別料金でしたが、お願いしておいたので、あとから落ち着いて見返すことができました。
- 検査の結果の説明
- 不注意優勢型のADHDという診断
- 別料金で受け取った検査結果の紙
診断までの流れや検査の内容は医療機関によって違い、問診だけで診断が出ることもあるようです。
費用がかかる場合もありますが、検査結果を紙でもらっておくと、自分の特性を振り返るときに役立ちます。
検査結果から分かったこと

検査の結果からは、自分の得意なことと苦手なことが、はっきりと分かりました。
特に知能検査のWAIS-IVでは、目で見て考える力が一番の強みであることが分かり、日々の工夫を考えるヒントになりました。

ここでは、WAIS-IVと質問紙の結果、そして検査結果から教えてもらった生活の工夫について、数値もあわせて紹介します。
数値は私個人の結果なので、ひとつの例として参考にしてください。
WAIS-IVで見えた得意と苦手
WAIS-IVでは、全検査IQが114で、同年齢の人と比べて「平均〜平均の上」という結果でした。
4つの指標の中では、目で見て考えて判断する力である知覚推理が120と一番高く、自分の中で一番得意な力だと分かったのです。
- 全検査IQ:114
- 言語理解:106
- 知覚推理:120
- ワーキングメモリー:106
- 処理速度:118
言語理解やワーキングメモリーと比べると、知覚推理と処理速度が強みになっているという結果でした。
IQの高さより、力の差や生活での困りごとを知ることが大切だと感じています。
質問紙の結果
質問紙のAQでは、全体としては基準となる得点を下回りましたが、社会的スキルの項目は基準を上回る結果でした。
一方、A-ADHDは全体として基準を上回り、物の管理や片付け、紛失、集中の続きにくさによるミスといった困りごとがあると示されたのです。
- AQ:全体は基準未満、社会的スキルは基準以上
- A-ADHD:全体として基準以上
- 物の管理や片付け、集中の苦手さ
自分がASDかもしれないと思っていたので、ADHDの特徴が強く出たのは少し意外でした。
自分の思い込みと検査結果が違うこともあるので、専門家に見てもらう意味は大きいです。
検査結果からもらった工夫のアドバイス
検査結果には、生活の中で取り入れられる工夫も書かれていました。
特に、目で見て理解する力が強いことを生かして、視覚的な情報を活用するようにアドバイスをもらいました。
- 図やイラストなど視覚情報の活用
- 刺激の少ない静かな環境での作業
- あいまいな指示の確認
- 作業後の見直しやダブルチェック
- 物の住所を決めた整理整頓
視覚情報が得意なのは、療育で息子に使っている視覚支援とも通じるところがあります。
視覚支援については、次の記事でくわしく紹介しています。

自分の得意な力を使って苦手を補うことが、生活を楽にするコツです。
診断を受けて変わったこと

ADHDと診断されたことで、私の中で大きく変わったことがあります。
それは、これまでのミスや生きづらさを、自分の努力不足のせいだと責めなくてよくなったことです。
ここでは、診断を受けたときの気持ちや家族の反応、診断をきっかけに変わった考え方について、仕事や家事、子育てをしている今の私の暮らしもまじえて紹介します。同じように悩んでいる方の気持ちが、少しでも軽くなればうれしいです。
「努力不足じゃなかった」という気持ち
診断を受けたとき、驚きはしましたが、それ以上に「私の努力不足じゃなかったんだ」とほっとした気持ちがありました。
子どもの頃から感じていた生きづらさに、ようやく理由が見つかったように思えたのです。
- ほっとした気持ち
- 生きづらさの理由が分かった安心
- 自分を責める気持ちの軽減
診断名がつくことは、自分を否定するものではなく、自分を理解するための手がかりだと感じています。
理由が分かるだけで、心が少し軽くなることもあるのです。
「そうは見えない」と言われた家族の反応
診断を受けたことを家族に伝えると、「え、そうは見えないけど…」という反応が多かったです。
周りからは、私の困りごとがあまり見えていなかったのだと、改めて実感しました。
- 「そうは見えない」という反応
- 見えにくかった困りごと
- 少しずつ深まった家族の理解
見えにくい特性だからこそ、困っていることを言葉にして伝えることが大切だと感じています。
困っていることを具体的に伝えると、家族も協力しやすくなります。
苦手を前提に工夫する考え方
診断を受けてから、苦手なことを「がんばって直す」のではなく、「苦手を前提に工夫する」と考えられるようになりました。
物の置き場所を決める、家電やサービスに頼るなど、仕組みで困りごとを減らすようにしています。
- 苦手を前提にした工夫
- 物の置き場所の固定
- 家電やサービスの活用
ADHDのある私の子育ての工夫は、次の記事でくわしく紹介しています。

できないことは、仕組みと周りの力で補えばいいと思えるようになりました。
大人のADHDのよくある質問

ここでは、大人のADHDの診断について、多くの人が抱きやすい疑問に、実際に診断を受けた私の経験をもとにお答えします。
医療機関によって流れや検査の内容は違うため、気になることは受診先に直接確認するようにしてください。
受診できる場所や持ち物、診断までの期間、検査の内容、費用についてまとめたので、気になる質問から読み進めて、受診を考えるときの参考にしていただければうれしいです。
大人のADHDはどこで受診できる?
大人のADHDは、精神科や心療内科で相談や診断を受けることができます。
ただし、大人の発達障害を診ている医療機関は限られていることもあるので、受診前に対応しているか確認しておくと安心です。
どこに相談すればいいか分からないときは、お住まいの地域の発達障害者支援センターに問い合わせてみるのもよいでしょう。
受診のときに持っていくものは?
医療機関によっては、子どもの頃の様子が分かる通知表や母子手帳を持ってくるように言われることがあります。
私は特に言われていませんでしたが念のため持参し、結果的には使いませんでしたが、子どもの頃の様子を振り返るきっかけになりました。
今困っていることをメモにまとめて持っていくのもおすすめです。
診断までにどれくらいかかる?
診断までの期間は、医療機関によって大きく違います。
私は3回目の受診で診断が出ましたが、初診の予約が数か月待ちのところもあれば、問診だけで診断が出るところもあるようです。
時間がかかることもあると考えて、気になったら早めに予約を取ってみましょう。
検査の内容は病院によって違う?
検査の内容も、医療機関によって違います。
私は質問紙や知能検査、描画による心理検査を受けましたが、問診を中心に診断する医療機関もあるので、事前に確認しておくと安心です。
検査を受けたい場合は、予約のときに検査を行っているか聞いてみるとよいでしょう。
診断や治療の費用は?
精神科や心療内科での診察や心理検査には、健康保険が使えることが多いです。
通院や服薬が続く場合は、自立支援医療制度を利用すると医療費の負担を軽くできることがあります。
検査結果を書類でもらうと別に費用がかかることもあるので、費用や制度について詳しくは、受診先やお住まいの市区町村の窓口で確認してください。
まとめ|生きづらさの理由を知る

大人のADHDは、子どもの頃から特性があっても周りに気づかれず、大人になってから初めて分かることも少なくありません。
私も、子どもの頃から片付けや人間関係で困っていましたが、通知表では「優しい」「落ち着いている」と評価され、30代半ばで初めてADHDと診断されました。
- 見過ごされやすい不注意優勢型のADHD
- 子どもの頃から続いていた困りごと
- 問診と心理検査を経た診断の流れ
- 検査結果で分かった得意と苦手
- 苦手を前提に工夫する考え方
もし思い当たることがあれば、まずは発達障害を診ている医療機関や相談窓口に一度相談してみることから始めてみませんか。
生きづらさの理由を知ることは、自分を責めずに生きていくための大切な一歩になるはずです。
これまでがんばってきた自分を、少しでも認めてあげられるきっかけになることを願っています。



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